50歳にもなると一度言われただけでは、すぐには覚えられないこともあったりします。ただ、同じことを何度か言われながら、そのことに関する周辺の事柄も同時に理解するといったことができるのは、20年以上の社会人経験が成せる技でもあるのではないかと思います。
例えば、ある原稿作成のルールに関して、最初は覚えられなくても、一つひとつの細かなルールを自身の理解を踏まえ、エクセルなどにメモっていくと、各項目の頭に□をつけるだけで、原稿作成作業のセルフチェックリストが出来上がり、ある時からそのチェックリストでルールを確認しながら作業すれば、ミスなく原稿を仕上げることができるようになります。
これは、これまでの仕事の中で、チェックリストの重要性を理解し、それを活用してきた経験があるから可能となるわけで、「言われたことはメモしなさい」と教えられ、それをただ実践するだけの新人にはその発想ができないと思うのです。
すべての作業には次の工程があることを具体的にイメージできることが50歳の強味でしょうね。どの作業も相互に関連しあって、ひとつの業務目的を達成しているわけです。
あと、作業の優先順位のつけ方についても若手のうちは、自身の作業範囲の中で考えがちですが、それがチーム作業の場合、自身で完結できる作業とチームに影響する作業に意識を配る必要があり、後者の作業を前者よりも優先的に進めることで、チーム全体に影響を及ぼすことなく、またチームメンバーの進捗確認時でも評価される進捗となるわけです。
その結果、自身で完結できる作業も落ち着いて行うことができ、結果としてさすが社会人経験を積んでいるひとは違うねという評価につながります。
なので、50歳はスタートはスローですが、途中から指数関数的にパフォーマンス向上を生み出すことができるわけです。
今日のルール:50歳の習熟曲線は指数関数的に飛躍する
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